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音楽の話ではありませんが、これまでの私のお話です。


中学生になってピアノの彼女が吹奏楽部への入部を誘ってくれました。断る理由も無いしその頃は音楽に興味津々だったのでもちろん入部しました。2年生になって部員からガン無視される青春イベントがあったりしましたが皆勤賞で卒業しました。

そして、何故か私は高校でも吹奏楽を続けたかったようで、強迫性障害気味の私らしく0-100思考で中学高校と続けるなら日本一になりたいと思ってしまったのです。14歳の頃から馬鹿ですね。

というわけで高校は近くの吹奏楽強豪校に入学しました。最終的に、この判断は全国大会に出場できましたし、なにより良い友人と出会うことができたので、正解となるのですが、中学生の時にいじめられるほど外見と性格に難ありな私には、とてつもなく地獄でした。

一軍二軍三軍の選別、厳しい上下関係、部活は平日も休日も7時開始の20時終了、休みは年10日みたいな、アニメを超えてブラック企業に勤めている様な生活を送っていました。そんな部活でも、何故か私は辞めるなら死ぬと本気で思っていました。辞めてやらない意地がありました。

なんか書いてても笑えてきます。

とにかく、そんなウケる3年間を過ごしたのだから、と高校卒業時の私は人との接し方や精神年齢が強くなったと過信していました。仲間も自分の事も大好きでした。正直に言うとイキっていました。今では考えられません。


(勉強を疎かにしていたためFラン大学に入学します。)


そうして春から新生活が始まり、しばらく経った時、(去年の今頃?)音楽を取り上げたら何も成長できいない自分に絶望しました。そこから一気に鬱病醜形恐怖になり過去の栄光に縋る不登校児が完成していました。正直自分が1番こんなことになるなんて思っていませんでした。


ここに書いた大学の話は高校の友人さえ知りません。不思議なものですね。みんなそれぞれ大学に行ってるのに失敗したのは私だけなんですから。滑稽です。

失敗して落ちる人間は大抵自分の愚かさが見えていません。本当にその通りでした。私は出来損ないで、卒部生の中でもとびきり成長できていなかったんでしょう。


今だからこそ話せる様になったものの、時間が解決したのか自分が成長できたのか分かりません。

吹奏楽部という陰キャ生産所に足を踏み入れたのが人生の失敗だったかなと思います。


私の長い自分語りに最後までお付き合いいただきありがとうございました。